仮想ギア(あえてギアと呼びます、他にいい呼び方が思い浮かばないので)とはいえ、10段シフトもギア数があるので、遊び心満点の装置だと思います。
そんなGRヤリスRSのパドルシフトについて、詳しく語っていきたいと思います。
また、あくまでも私個人の感覚であり、マークX GRスポーツとの比較(トルコンによるパドルシフト)との比較もしているので、参考程度にしかならないかもしれませんので、そのあたりはあしからず。
パドルシフトのタッチの感触
GRヤリスのパドルシフトのタッチですが、押した時の感触?ということになるわけですが、押した感がわかりやすいストロークの深さと音となってますね。
言葉では難しいんですが、【カチャ】って感じ(笑)。
うーん、考えようによってはチャチな音とも思えます。
というのが、マークX GRスポーツについてた6速パドル(トルコン)のタッチは、もっと角が取れた感じの【コン】って感じだったからです。
比べるとそうなります。
例えるなら、GRヤリスRSのパドルシフトがプラスチックの棒同士をぶつけたようなカチャカチャという音に対し、マークXの方はロウソクをコンコン!とぶつけたような音とか感触というか。
まあ、アッパーミドルのトルコン車にはそれなりの高級感を持たせたのかもしれませんし、とはいっても、GRヤリスRSの開発者の方が、パドルの操作感覚までとことん追求したそうで、このカチャカチャ感がスポーツカーのシフトチェンジのわかりやすさとしては、正解なのかもしれませんね。
音はともかく、タッチの感覚はとてもわかりやすくて、高価なおもちゃを手に入れたようです。
ギアが変わる速度
GRヤリスRSのパドルシフトは、パドルを押したら瞬間的にギアが変わる感じです。
これはあくまでも感覚でしか言えないのですが、0.1秒~0.2秒ですぐにギアが変わる感じです。
マークXのパドルはトルコンだったため、0.5秒くらいのタイムラグを感じたので、それに比べるとリアルタイムでパドルとシンクロしてる感じですよ。
メーカー(つまりTOYOTA)の説明で、同社のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)よりも変速の速度は早い、と言ってますから間違いありません。
速度域で使えるギアに制限がある
GRヤリスRSのパドルシフト(およびシフトレバーのシーケンシャルシフト)は10段変速、つまり10速シフトなんです。
ただ、どんな速度域でも10速すべてが使えるわけではありません。
私が試したところ、速度が40km/hの時は6速までしか入らなかったです。
速度が60km/hで8速まで入り、70km/h以上で10速まで使えるという仕組みになってるんですね。
速度に応じた適切に使える段数が存在するということ。
30km/hで走っていて、燃費をかせぐために10速まで入れて・・・なんて極端な事はそもそもできないし普通はしないから、特に問題なく楽しく遊べます(笑)。
デメリットをあえて探すとすると
GRヤリスRSのパドルシフトのデメリットは、やはりパドルそのものが小さい事ですね。
横から見たらこんな感じ。
ハンドルを9時15分で持つ場合はいいんですが、10時10分で持つ人は指届きません。
パドルを操作するのに少し手をずらさないとだめです。
もっとパドルを上下に長くすれば、使い勝手も良くなると思うんですが、他メーカーのパドルシフトを見てもだいたい小さいですよね~、なんでかなぁ。
フェラーリやランボみたいな巨大なパドルシフトにしろとは言いませんが、せめて三菱のギャランフォルティスくらいのパドルにしてくれれば、使い勝手も良くなるのにと思います。
ま、パドルエクステンションでも後付けすればいいのかもしれませんが、そこまでして普段使うものでもないですし、無きゃ無いで構わないものでもあるので。
GRヤリスRSパドルシフトについての結論
マークXのようなトルコンによるギアチェンジに比べると、格段に素早いチェンジが可能です。
ちょっとスポーツ走行したい時など、リアルタイムで変わってくれるシフトはとても重宝しますよ。