うーん。火星でヘリコプター飛ばして何がしたいんだろう、NASA。
と思った人、多いんじゃない?
これ、火星探査において、ものすごい快挙なんですよ!
火星ヘリコプター「インジュニュイティ」飛んだ!
地球を基準にしちゃうと、さすがに
「なんで、今さらながらヘリコプターがこんなに注目されんの?」
って素直に思っちゃうでしょうが、
火星の場合は大気が地球ほど濃くない(地球の約1/100くらい)
から、プロペラで飛ぶ飛翔体にとっては難関だと思うんですよ。
NASAも、
「ホンマに飛ぶんか?ペラがクルクル回るだけで地面に張り付いたままじゃったら世界中が腹抱えて笑うじゃろうの。とりあえず飛んだら映像出そうや。」
と思ったとか思わなかったとか。
もし飛ばなかったら、
「いや~、インジュニュイティちゃん壊れちゃった~。てへ。」
で済ませたのかな?
ま、それはいいとして、薄い大気でも見事に飛び上がったってのは、火星探査において大きな一歩を踏み出したというわけですね。
さすがNASA。
あえてプロペラの小さいドローンではなく、大き目のプロペラを持つヘリコプターという形にしたのも、薄い大気をがっちり捉えるための形だったんでしょうね。
火星探査が大幅に進化する可能性
NASAがヘリコプターにこだわった理由というのが納得。
例えば探査車だったら、地面をひたすらはい回ってるだけだから、探査範囲が狭くなるでしょ?
でも空を飛ぶ事で、例えば小高い丘の上とか、火山らしき山の火口とか、クレーターの底とかにたどり着ける可能性が高くなりますね。
地面だけじゃわからなかった所に行ける事で、新たな発見をしてくれる可能性が高くなります。
もしかしたら、クレーターの底に火星人がウヨウヨいるかもしれないでしょ?
そう思うと、なんかワクワクしてきませんか?
日本もいずれ、火星に探査機を送ってヘリコプターとか飛ばす事になるだろうし、その頃にはインジュニュイティよりも高性能なものが行くだろうし、JAXAにも頑張ってもらいたいものです。
インジュニュイティについて
ところで・・・
「インジュニュイティ」って、日本人には発音し難くない?
【Ingenuity(インジュニュイティ)】は、日本語に訳すと
創意工夫
っていう意味だそうで、意外とマジメな名前だわ。
もっとカッコイイというか、攻撃的な名前、たとえば火星で飛ぶんだから”ファイアーバード”とか、そんな感じの名前のほうがいいのに、と思ってしまいましたが、NASAの職員はちゃんとしてるんだな。
重量は1.8キロ。
羽根の長さは約1.2メートル
すごく軽量に作られてます。
でもこの軽さだと、火星の砂嵐とかでどっか飛んで行っちゃいそうだけど大丈夫なんだろうか?
プロペラは上下に2枚あって、それぞれが時計回りと反時計回りに回るんだけど、これは機体をコントロールしやすいよう、反転トルクの発生を防ぐためでしょうね。
インジュニュイティはとりあえず、実験的なプロジェクトだから本格的な探査はしないのかもしれないですが、インジュニュイティに続く進化版のヘリコプターに期待して、なるべく早いうちに火星人のコロニーとか見つけて欲しいと願っています。